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平成22年度 関西観八会総会・懇親会
 今年の関西観八会総会は、4月7日(水)平城遷都1300年の古都奈良の奈良ホテルで開催した。今年は我々の多くが六度目の年男・年女である。
 当日は4月には珍しく明け方から気温が下がり、北寄りの風が吹く寒い一日だった。
午前10時近鉄奈良駅の東側、行基菩薩の噴水付近に20人余りが集まり、奈良公園、「ならまち」を散策しながら総会会場の奈良ホテルに向かった。待ち合わせ中少し降っていた霧雨は、出発時には止んでいた。
 集合地点より少し東から南進して「ならまち」に入ろうとしたが、たまたまその商店街に小火事があったようで通行止めになっていたためそのまま直進して興福寺に向かった。
 興福寺は大部分のメンバーは建物を眺めただけで素通りしたが、国宝館・東金堂で、国宝阿修羅像や月光菩薩像などに感激したグループもあった。
 興福寺から猿沢池をぐるっと回り、「ならまち」を通って、奈良ホテルへ。奈良ホテルに入る手前にある大乗院庭園文化館は、大乗院の模型や大乗院に関する資料が展示されている。大乗院は一条院とともに室町時代には勢力をふるった興福寺の塔頭で、本日の会場である奈良ホテルもかっての大乗院の敷地の一部に建っている。この大乗院は廃仏毀釈で廃寺となったが、明治初頭まで南都一といわれた大乗院庭園は、廃仏毀釈で荒れた庭園の一部が戦後に整備され、国の名勝に指定されたもので池泉回遊式の美しい庭園である。
 奈良ホテルではまずこの創業101年のホテル内を見学した。鉄筋コンクリートの新館もあるが、我々の総会は木造瓦葺き2階建ての本館である。建物は創業当時のもので、収蔵絵画も展示されている。
 総会は、香川県から大谷本部会長を含む5名、福岡県からの1名を含む35名で12時から開催された。例年の通り矢野世話人の司会進行で、永田世話人の挨拶、三宅世話人の音頭で乾杯し、遠方からの参加者の挨拶近況報告と続いた。
 歓談の中で、このところ隔年に観音寺方面で開催している全体総会が話題に上った。今年がその年に当たっている。本部では本年秋という計画は内容だった。この件に関して、必ずしも本部(香川)で開催する必要はないのではないかという話も出てきた。次回全体総会は関西で開催ということになるかもしれない。
 総会終了後、ホテル前で集合写真。その後春日大社、東大寺に向かった。出発時点では35名の大集団だったが、やがて自然に幾つかのグループに分かれて、春日大社、若草山麓、三月堂、二月堂と回った。春日大社は平城京を守護するために創建され、その祭神は藤原氏の氏神である関係で興福寺と関係が深い。 二月堂は奈良の早春の風物詩である「お水取り(修二会:しゅにえ)」の行事が行われる建物として知られる。
 近鉄奈良駅でいったん集合した後、再会を約して解散した。当日は季節外れの寒波で非常に寒かったが、同期の仲間の集まりで心は暖かかった。
以上
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